失敗の全責任を毎回負う必要は無い
自己評価を上げるにはどうすれば良いのか。
それにはまず、自己評価を下げないような工夫(防衛機制)が必要だ。
生きていると、自己評価が上がることよりも、自己評価が下がるような事に出会うことが多い。
そのため自己評価を守る方法を心得ていないと、ジワジワと自己評価が削られて下がってしまう。
それを防ぐために、まず自己評価を守る様々な方法を身につけておく必要がある。
ではどういう風に自己評価を守るかというと、失敗しても「これは本当に失敗なんだろうか?」と考えたり、「これはどういう失敗で、損失はどれくらいか」などと考えてみる。
そして否定できないような失敗を犯したとしても、自分に何%くらい責任があるかを見積もってみる。
自己評価が高い人は、失敗しても、「環境が悪かった」「タイミングが悪かった」「準備が足りなかった」「想定外のことが起きた」などと、失敗した原因を自分の能力以外に求めるが、同じように失敗を客観的に評価する努力をすれば良いだろう。
自己評価が低い人というのは、失敗すると全部自分の責任だと思って、さらに自己評価を下げてしまいがちだが、失敗の責任を毎回全部負う必要は無い。
世の中には、失敗するのが当たり前のこともたくさんあるし、失敗が重なって、どうしようもないようなときもある。
なので失敗しても、身体を動かしたり、他の作業をしたりして、気を紛らわせることも重要だ。
自己評価を改善する方法
失敗して自己評価が下がるようなとき、緊急避難的に、防御機制を使って、自己評価が下がらないようにする。
自己評価が高い人というのは、失敗しても「失敗ではない」とか、「この失敗は成功するために必要だ」などと失敗自体を「否認」する。
また「環境が悪かった」「タイミングが悪かった」「想定外のことが起きた」などと考えて、失敗の原因を「合理化」しようとする。
自己評価が高い人は、元々自己評価が高いので、それに合わないような現実を拒否しようとして、こういった行動を起こすわけだ。
なので自分を非難する人間がいると、それを否定しようと相手を攻撃し始めたりする。
これは相手を黙らせたい思いが相手に「投影」されて、相手が自分を攻撃しようとしているように見えるらしい。
一方、自己評価が低い人は、失敗すると「やっぱり自分はダメなんだ」と思ってしまい、それをそのまま受け入れてしまう。
失敗したとき「いや、自分はもっとできるはずだ」とは考えず、やれば失敗するからと、挑戦自体を「回避」して避ける。
あるいは「他で頑張ればいいや」と考え、失敗ときちんと向かい合わずに、別の分野で頑張ろうとする(補償)。
そうやって他の分野で成功すれば良いが、失敗するとすぐにあきらめるような根性では、何をやっても成功までたどり着けないことが多い。
回避するにしても、補償するにしても、失敗したことには再挑戦をしないため、苦手が克服できず、うまくできない事ばかり増えて、いつまでたっても自己評価が上がらない。
なので、何でも良いからとにかく、成功するまで努力し続けることが必要だ。