恋愛、結婚、そして自己評価記事一覧

自己評価は自己愛・能力肯定・自信の3つの柱によって支えられている。まず自己愛とは、自分のことを愛せるかどうか。欠点があっても、自分のことが好きかどうかだ。自分が愛される存在であると実感すると、自己評価は高くなる。次の能力肯定とは、自分の考えややることが間違っていないと思えるかどうか。これは勉強ができるかとか、仕事ができるかとか、自分の能力に関わる自己評価だ。勉強や仕事は、客観的に能力を確認できるた...

自己評価が高いと、人はどういう異性を選ぶのか。恋愛感情がどういう風に起こるのか1960年代から様々な心理学実験が行われている。まず、男子学生を対象にして、女性の誘い方について調べた実験がある。これはキースラーとバラルという心理学者が、最初に行った実験だが、なかなか面白い。まず男子学生には知能テストを受けさせ、成績にかかわらず、良かったと伝えたり、悪かったと伝えたりしてみた。つまり一時的に自己評価を...

自己評価は恋愛とどう関係するのか。1960年代から様々な実験が行われた。男子学生に知能テストを受けさせ、一時的に自己評価を操作した実験では、自己評価を高められた学生が、積極的に女子学生にアプローチすることを確認した。このテストでは、テストの成績にかかわらず、ランダムに良い成績と悪い成績を割り振って、「ほめられた学生」と「けなされた学生」を作った。つまり、ほめられた学生は、自己評価が上がり、けなされ...

恋愛心理学の本などに、良く載っているのが「ウォルスターの実験」と呼ばれるモノだ。これは女性が落ち込んだときに声を掛けると、恋愛に発展しやすいと言う話で、よく紹介される。心理学者ウォルスターは、女子学生の自己評価が変化すると、行動がどう変わるかを調べるため、女子学生を集めて知能テストを行った。そして知能テストの成績に関係なく、良い評価と悪い評価をランダムに手渡してみた。テストは一人ずつ実験室に呼んで...

結婚相手には、どんな人が良いのか。これは結婚適齢期を迎えた男女には、非常に興味があるテーマだろう。しかし自己評価の観点から考えてみると、非常に簡単な答えが出る。それは「ありのままの私」を認めてくれる人だ。自分の思っている自己イメージを、そのまま受け入れてくれる人が、長く暮らしても疲れない相手だから、結婚相手にちょうど良いと言うことになる。具体的に言うと、自己評価が高い人にとっては、自分をほめてくれ...

恋愛や結婚の相手を選ぶ場合、どういう目的でつきあうのかが、相手選びの重要なポイントとなる。つかの間の恋の相手なら、直感でも良いが、長くつきあいたいなら、選び方は大きく異なる。それを示唆するのが、テキサス大学のウィリアム・.スワン博士らが行った実験だ。この実験では、心理学専攻の学生をテストし自己評価が高い方から10人(上位20パーセンタイル)と、低い方から10人(下位20パーセンタイル)を選んで行っ...

恋愛心理学の本に良く載っているのが、「マッチング仮説」と呼ばれるものだ。これは別名「釣り合い現象」と呼ばれ、恋愛や結婚には自分に合った相手を選ぶという話だ。ウォルスターの実験で有名なウォルスターは、大学の新入生を対象にパーティを開き、学生がどういう異性を選ぶのかを調べた。その結果、ウォルスターは外見的魅力が強いとしたのだが、これに異を唱えたのがエレン・バーシェイド女史だった。エレン・バーシェイドは...

マッチング仮説とは、恋愛や結婚相手に、自己評価に合った相手を選ぶという説だ。簡単に言うと、ハンサムな男性は美人を選び、醜男(ぶおとこ)は地味な女性を選ぶということだね。ただし美醜はあくまでも自己評価の一部であり、ハンサムな男でも自分の容姿に自信がなければ、地味な女性を選ぶし、逆に醜男(ぶおとこ)でも自己評価が高ければ美人にアプローチする。つまり客観的な釣り合いで選ぶわけではなく、自己イメージに合っ...

結婚することで、自己評価はどう変化するのか。結婚後の生活にもよるだろうが、結婚直後は一般的に自己評価は上がる。結婚していることで社会的に評価されるし、おめでとうと言ってもらうだけでもチヤホヤされて自己評価は上がる。では男性と女性では、どちらが自己評価が上がるかというと、意外にも男性の方が自己評価が上がるという。というのも男性は、結婚したからと言って、社会的に何かを失うと言うことは無い。専業主夫やヒ...