自己評価は、高ければ良いというわけではない
自己評価が高い人は、成功しやすい。
というのも自己評価が高い人は、低い人より行動的で決断力があり、成功するまで何度も挑戦するからだ。
自己評価が低い人は、自分の判断に自信が持てないため、慎重であり、決断に時間がかかる。
決断が遅いために様々なチャンスを逃してしまうし、挑戦が少ないため、なかなか成功にたどり着けない。
そのため自己評価が高い人と比べると、成功しにくい。
では自己評価が高ければ良いのかというと、そう簡単な話でもない。
というのも自己評価が高い人というのは、決断が早い分、失敗も多いからだ。
自己評価が高い人にも色々いるが、失敗しても自分のせいだとは思わないため、失敗の原因が本人にあった場合、なかなか成功しなかったりする。
また自己評価がいくら高くても、実力が伴わなければ、ほら吹きだとか、うるさいだけの邪魔者になる場合もある。
自己評価が高い理由は、、自己愛と能力肯定と経験による自信の3種類だが、家族や周囲からチヤホヤされて、自己愛だけで評価が高くなっている場合は、実際には何もできないのに一人前気分で、気が強いだけという感じになる場合もある。
こういうタイプの人というのは実に厄介で、能力がないくせに自分に任せろと言い出す。
そして仕事を任せても失敗するか、飽きて仕事を投げ出す。
それをとがめても、失敗の一つや二つくらいで自分の価値は落ちないと平然と構えていたりする。
なので、失敗しないことを重視する社会や集団では、自己評価が高い人間より、慎重な人間が求められる。
こういう社会や職場では、自己評価が低い人の方が重用され、自己評価が高い人は逆に危険要因として扱われる。
自己評価が高い人は、相手を侮りやすい
自己評価が高い人は、失敗に強い。
自己評価が低い人は、失敗すると、まず自分自身のせいだと考えて落ち込むが、自己評価が高い人は、失敗の原因を自分以外に求めるからだ。
成功する環境ではなかった、タイミングが悪かった、などという風に考えるので、あと何回かやれば成功するはずだと考える。
何回か挑戦すれば、成功する可能性も高くなるため、自己評価が高い人が成功しやすいのは道理だ。
失敗の原因はいろいろあるので、本人に成功するだけの能力があっても、失敗するときは失敗するし。
ただし本人に主な原因がある場合は、何度やっても失敗を繰り返すことになる。
成功するまで粘り強く挑戦するのが裏目になって、逆に失敗を大きくしてしまうこともよくある。
特に自己評価が高い人は、自分のやり方は正しいと思っているから、失敗したやり方を何度も繰り返し、失敗し続けてしまうのだ。
やり方が悪ければ、失敗し続けるのも当然だが、それに気がつくまで、失敗を繰り返すことになる。
つまり、自己評価が高いことは、必ず成功につながるわけでは無く、失敗し続けて、大損害をだすリスクもあるわけだ。
また自己評価が高いと、危険に対する警戒心が小さくなり、思わぬ失敗をすることもある。
というのも自己評価が高い人は、戦う相手・競争相手を侮ってしまいやすいのだ。
敵を見くびり、周囲の人間の忠告にも耳を貸さない。
これでは、失敗しても当然だろう。
そのため、自己評価が高い人の独断専行は、社会や集団に大きな損害をもたらしかねない。
自己評価が高い人は、成功できる人間なのに、社会や集団から危険視されるのは、この点だ。