不平不満を目標に変える手順
自分を変える戦略その1は、「不平不満を目標に変える」だった。
不平や不満があると言うことは、現状に満足していないと言うことで、変えたいという欲望があるわけだ。
なのでまず、自分の不平不満が、何に対する不平不満なのかを突き止めて、それをどうやれば改善できるか考え、実際に改善することが目標にできるという。
自己評価が低い人というのは、多かれ少なかれ自分のことがわかっていないため、自分の抱える不平不満の原因がハッキリするだけでも、行動すべき方向性が見えてくるのだという。
不平不満を目標に変える手順
- 不平不満を言葉にしてみる
- 「どうして~なんだろう」と考えてみる
- 「どういう風になると、良いのだろう」と考えてみる
- 「理想に近づけるには、何をすれば良いのだろう」と考えてみる
- 「実際に何から始めれば良いんだろう」と考えてみる
ただし不平不満を目標に変えたとしても、達成が難しい目標は達成できない。
達成しにくい目標とは
- 自分の意志ではできないことを目標にする(友達から誘われる)
- 滅多にできないことを目標にする(高級レストランに行く)
- 夢みたいな事を目標にする(スターになる・大ヒット作家になる)
- 抽象的なことを目標にする(もっと自分に自信を持つ、など)
- あまりやりたくないことを目標にする(掃除や片付けなど)
達成しやすい目標を建てる
不平不満を目標に変えるにしても、自分の得意分野を伸ばすにしても、何かに挑戦すると言うことは、目標を立ててそれを達成することだ。
なので自分の力ではどうしようもない「達成しにくい目標」を建ててしまうと、失敗する可能性が高い。
達成しにくい目標とは、大きすぎる目標や夢みたいな目標、自分の力だけでは達成できない目標などであるが、わざわざ達成しにくい目標で失敗する必要はない。
では、達成しやすい目標とはどのようなものか。
「自己評価の心理学」には次のようなモノが挙げられている。
達成しやすい目標
- 自分の意志でできることを目標にする(友達を誘う)
- 定期的にできることを目標にする(散歩など)
- 現実的なことを目標にする(学校に通う・習いごとを始める)
- 具体的な事も目標にする(わからないことを確かめる)
- 自分の好きなことを目標にする
達成しにくい目標としては、夢みたいな事というのもあったが、たとえば「オリンピックに出る」というような目標なら、現実にオリンピックに出ている人がいるわけだから、目標においても構わない。
ただしその際は、オリンピックに出るという目標を、いくつかの目標に分割する必要がある。
それが自分を変える戦略その3に挙がっていた「中間的な目標を設定する」ということだ。
オリンピックを目標にするなら、その途中に様々な段階があり、一つの段階ごとに目標を作れるはず。
大目標・中目標・目先の目標と言う風に、目標を分割するのも、達成しやすい目標の立て方だ。