結婚したら、女性の自己評価は下がる
結婚することで、自己評価はどう変化するのか。
結婚後の生活にもよるだろうが、結婚直後は一般的に自己評価は上がる。
結婚していることで社会的に評価されるし、おめでとうと言ってもらうだけでもチヤホヤされて自己評価は上がる。
では男性と女性では、どちらが自己評価が上がるかというと、意外にも男性の方が自己評価が上がるという。
というのも男性は、結婚したからと言って、社会的に何かを失うと言うことは無い。
専業主夫やヒモになるのでなければ、外での時間の過ごし方は今まで通りだから、変化はない。
しかし女性の場合は、生活に何らかの変化が起こる。
というのも結婚を機に仕事を辞める人もいるし、子どもを産んだり子育てで働けなくなることもあるからだ。
結婚によって社会から切り離され、毎日代わり映えのない退屈な生活が始まると、自己評価が下がってしまう人もいるようだ。
働きに出ていれば、いろんな刺激もあるのだろうが、家庭で目立たない役割を引き受けるようになると、何のために結婚したんだろう?と考え始めるわけだ。
子どもができれば自己評価が上がるという説もあるが、子どもの数と女性の自己評価は比例しない。
子供が増えることで自己評価が高まるのであれば、自己評価が低い女性は、子供を増やそうとするだろう。
しかし自己評価のレベルと子供の数の間には、今のところ相関関係が認められていないようだ。
女性に関して言えば、子供が多いと仕事が制限され、仕事が制限されると、自己評価が下がるという報告もある。
つまり現代女性にとって、仕事をやめることで社会的評価が下がり、自己評価を下げるということらしい。
夫婦の役割分担で、自己評価が下がる
結婚すると、それまで自分でやっていたことも、夫婦で分担して二人分をやることになる。
夫も妻も一人暮らしの経験があると、家事の量は2倍になるが、やることは半分になるから楽だ。
夫婦間の役割分担がうまく行っているときは、お互いの自己評価は高くなり、お互いの成功を喜び合える。
ところが結婚するまで実家暮らしで、身の回りのことは全て親任せの人が、初めて結婚すると厄介だ。
家事仕事自体が初めてのことだし、しかもいきなり二人分だから大変だ。
おまけに家事をやらずに生きてきた男で、家事は奥さんがやるもんだと思ってたりすると、プライドの高い夫側は家事をやると自己評価が下がってしまう気になるし、妻の側は損な役割ばかり押しつけられた気になり、自己評価が大きく下がってしまう。
なので家事分担がうまく行かずに不満を持つと、夫婦は互いに張り合いだす。
客前で平気で話に割り込んできたり、他人がいる前で互いの不満をぶちまけたりする。
そして片方が成功すれば、片方が妬みを覚え、片方が自己評価を高めれば、もう一方の自己評価が下がるという関係になってしまう。
夫婦ゲンカも、より良い家庭を築くためにやるケンカではなく、相手をおとしめるためにやるため、どんどん嫌悪感だけ溜まっていく。
相手の身体的特徴を攻撃したり、相手の家族について攻撃したり、相手の過去の失敗について攻撃する。
というのも互いに譲れない夫婦というのは、お互いに相手の価値を引き下げて、自分が上に立とうとするからだ。
これではまともな結婚生活にはならないね。