自尊心・自己評価とは何か記事一覧

自尊心という言葉は、英語のセルフ・エスティーム(self‐esteem)の訳語だ。セルフ・エスティームとは、自分のことを自分で捉えることで、他に「自負心」「自己評価」「自己尊重」「自己価値」「能力肯定感」など、様々な訳語が与えられている。セルフはもちろん「自分自身を」という意味で、エスティームは「尊敬する・尊重する」という意味の他に「評価する」「~だと思う」という意味を併せ持つ。元々はラテン語の「...

自尊心とは、自分を高く評価するということだ。周りの人間がどう思っていても、自分は価値がある人間だ。自分はできるヤツだ。こういう自己評価ができる人は、自尊心(プライド)が高いってことになる。つまり自尊心の源になっているのは、自分自身に対する高い自己評価ってことで、自分を高く評価するからこそ自信を持って行動ができるし、他人に対しても堂々と自分の意見を言える。ただしこれはあくまでも個人的な自己評価であり...

フランスの精神科医であるクリストフ・アンドレとフランソワ・ルロールが著した「自己評価の心理学」という本によると、自己評価には、自己愛・能力肯定・自信という3つの柱があるという。最初の自己愛というのは、簡単に言うと、自分のことが好きかどうか、ということだ。欠点があろうが、見栄えが悪かろうが、自分のことを好きでいられるか、これが自己評価を支える一つ目の柱だ。自己愛に満ちた人の例としては、ナルシストが挙...

自尊心・高い自己評価を保つ3つの柱は、自己愛・能力肯定・自信だという。自己愛・能力肯定・自信のうち、どれか一つでも自己評価が高ければ、死ぬなんて事は考えないし、頑張って生きていくことができる。最初の自己愛とは、自分を愛することで、自分のことが好きかどうかと言うことであった。たとえばお笑いタレントさんのノンスタイル井上さんや、フットボールアワー岩尾さんなどは、ブサイク芸人ランキングで殿堂入りしている...

自分の行動や考え方を良しとするのを能力肯定(こうてい)と呼ぶ。肯定というのは「それで良い」ということで、能力肯定は自分にOKを出すと言うことだ。「自己評価の心理学」という本には、自分の長所や短所を判断した上で、自分に肯定的な評価を与えることができるかどうかと言う風な定義が載っている。これは自己愛にも似たように見えるが、自己愛とはどんな状態であっても、自分自信を愛することができるかどうか、自分自信の...

自尊心・自己評価を高く保つには、自己愛・能力肯定・自信という、3つの柱が重要だという。自己愛というのは、自分を好きかどうか。能力肯定とは、自分にOKを出せるか。自信とは、困難でも何とかなると思えるか。この3つは、どれも大きな影響をもたらすが、なかでも能力肯定できるかどうかは、人生を納得して送れるかどうかを決める。というのも能力肯定ができれば、人生の岐路に立っても、自分のやりたい方向に進路をとること...

子どもに対して過保護な親というのは、心配性であり、恐がりである。そのため子どもを危険な目に遭わせないよう、簡単なことでも子どもの替わりに自分がやってしまう。そのため、子どもは成功したり失敗したりという貴重な経験を積むチャンスを失ってしまう。一方、子どもに対して過干渉、つまり、いちいち口うるさい親も、別の目的で子どものチャレンジ精神を潰して、成功したり失敗する経験を積むチャンスを失わせる。こういう過...

自尊心・高い自己評価を支えるのは、自己愛・能力肯定・自信の3つだという。自己愛とは、自分のことが好きかどうか。能力肯定とは、自分の判断を良しとできるか。そして最後の自信とは、困難に出会ったとき、何とかなると思えるかどうかだという。困難に出会ったときというのは、予想していなかった出来事が起こり、何らかの行動が必要な場合だ。こういう場合に、自分にはムリ、できないと思うのか、それとも、自分ならできる、大...

仕事と恋愛に関する自己評価は、人によって大きく異なっている。仕事ができるという自己評価と、恋愛ができるという自己評価は、どちらかに偏っている人が多いはずだ。これは仕事が能力肯定と、恋愛が自己愛と関係しているからだ。ところが、この二つの自己評価は、完全に独立していて無関係なのかというと、そうでもない。仕事がばりばりできて自信満々な人でも、恋愛で失敗すると途端に自信がなくなり、生きている価値がないよう...

自己評価は、自己愛・能力肯定・自信の3つの柱からなっている。そして「自分は愛されている」という実感と、「自分には能力がある」という評価で、総合的な自分に対する評価がきまる。ただしこの2種類の自己評価は、バランスが取れていないと、総合的な自己評価が不安定になる。たとえば自己愛に満ちていても、客観的な能力がない場合は、周囲に子ども扱いされる。周りからチヤホヤはされるのだが、重要な仕事は任せてもらえない...

自己愛に満ちていて、周囲の人間から愛される人でも客観的な仕事の能力がないと、重要な仕事は任せてもらえない。重要な会議にも参加できないし、発言も重用されることはない。愛されると言うことと、仕事の能力があると言うことは、別の能力であるため、こういうことが起こる。しかし自己愛がある人というのは自己評価が高いため、重要な仕事を任せてもらえないのはおかしいと訴える。「自分は愛されている」という実感からくる自...

親や周囲の者から愛されて育った人は、自分は愛される存在であると実感し、自己評価が高くなる傾向にある。また勉強やスポーツに打ち込んで、それなりの結果を出した人は、客観的な実績で自己評価が高くなる。しかしいくら自己評価が高くても、それが安定して高いかどうかは全く別の話だ。自分が自慢できる分野での評価が、自分が思ったほど周囲から評価されなかったり、別の分野での評価が異常に低かったりすると、自己評価はどう...

自己評価が不安定な人は、周囲に影響されやすい。周囲に影響されやすいため、いちいちそれに反応してピリピリする。自己評価が高くて不安定な人は、自分ができる人間であることを示すため自分に意見したり否定する人間には、キレて猛烈に反撃したり反抗する。何が何でも相手に自分を認めさせようとするのは、それだけ周囲に影響されやすいということだろう。一方、自己評価が低くて不安定な人も、他人からの指摘に激しく心が動き、...