自尊心とは、自己評価が高いこと

自尊心とは何か。

 

不眠症・睡眠障害、ウツ病・脱力感、登校拒否・出社拒否、新型ウツ、やる気が起こらない…これらの病気や症状と関連づけられるキーワードが「自尊心」(じそんしん)だ。

 

自尊心というのは、自分を尊敬できる気持ちで、英語で言うと「セルフ・リスペクト」ということだ。

 

この自尊心が傷つくと、人間は何をするにもおっくうになり、食べることも生きることも辛くなってしまうということらしい。

 

ではこの自尊心とは一体どういうものか。

 

自尊心について様々な研究が行われているようだが、簡単に言うと「自分はできる」という「自信」のことらしい。

 

自分はできると言う自信があれば、人は新しいことにも挑戦できるし、他人から何を言われようが、黙々と努力を続けることができる。

 

ところがこの「自分はできるという自信」は、根拠なしに持てるものではないらしい。

 

自分はできると思っていても、実際に失敗が続くと、「自分はできない」と思い始め、挑戦することもしなくなる。

 

そうして虚脱感に襲われて登校拒否・出社拒否になったり、ウツ病の状態に陥って、生きるのに疲れてしまうらしい。

 

「自分はダメなヤツだ」「自分はできない」という「自己評価」が、前向きに生きる気力を失わせてしまい、そこで心の病に冒されてしまうと言うことらしい。

 

なので自尊心を支えているのは、自分自身に対する自分自身の評価であり、自己評価が高いことが、人生において重要になるということらしい。

 


自己評価は高ければ良いわけではない

人生を前向きに生きるためには、自己評価が高い方が良いという。

 

しかし自己評価は高ければ高いほど良いというわけでもないらしい。

 

周りがなんと言おうと、自分は自分を信じて、コツコツ実績を積み上げる…と言うのであれば問題はないのだが、周囲の評価を自分の評価に合わせようとして、大声を出したり、怒り出したりする場合もある。

 

これは自己評価と客観評価に、大きなギャップがある場合に起こる。

 

自己評価が高くても、客観評価が低ければ、その人は、自分がイカにスゴい人間か、周りの人間に知らせなくては!という気持ちが生じるらしい。

 

性格に問題があるパーソナリティ障害の一つに、「自己愛性パーソナリティ障害」や「演技性パーソナリティ障害」なんて言うのがあるが、いかに自分が優れた人間であるか、いかに自分が大切にされるべき人間であるかを、非常に大げさな態度で示そうとする。

 

しかしこういうタイプの人は、「口ほどにはできないヤツ」だと評価されているため、学校や職場では、厄介な存在として疎まれる。

 

では逆に客観評価と比べて自己評価が低い方が良いかというと、これもなかなか厄介な存在だ。

 

というのもこういうタイプの人は、簡単な仕事を任せようとしても、責任を負うような場合は、尻込みして仕事を断るからだ。

 

自己評価が低い人は、積極的に動かないため、行動させるために、励ましたり説得しなければならない。

 

やればできる子なのに、始めるのが遅いようなタイプで、自己評価が低すぎる人というのも大変なのだ。

 

と言うわけでこのサイトでは、自尊心・自己評価について、色々調べた結果をまとめる。

 

お役に立てば幸いだ。