ノンシリコンとか、カチオンフリーって何?
頭皮ファーストのヘアケア製品も増えてきました。
たとえば「ノンシリコン」というのは、頭皮ファーストのヘアケア商品です。
ノンシリコンのシリコンは、シリコーン・オイルのことで、ケイ素(シリコン)の化合物です。
シャンプーやコンディショナーにシリコーン・オイルを配合すると、髪の毛がサラサラになります。
シリコーンオイルは、伸びが良くて、髪の毛をキレイにコーティングしてくれるので、指通りの良い美しい髪を作ります。
ところが頭皮には、あまり良くない。
というのも頭皮も同じ様にコーティングしてしまって、頭皮トラブルの原因になるんですね。
カチオンフリーとは?
最近は、カチオンフリーという言葉も耳にするようになりました。
カチオンフリーの「カチオン」は、「カチオン界面活性剤」のことを指します。
カチオンというのは、化学の授業で習う「陽イオン」のことです。
界面活性剤(かいめんかっせいざい)とは、簡単に言うと「汚れを引き離す薬剤」のことです。
界面活性剤は、水に馴染む親水基と、油に馴染む親油基という二種類の手を持っていて、カチオン界面活性剤は、親水基がプラスの電気を帯びるタイプです。
界面活性剤の種類
界面活性剤には、イオン性のタイプと、非イオン性の2種類に分かれます。
イオン性の界面活性剤は、さらにカチオン界面活性剤と、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤の3つの種類があります。
アニオン界面活性剤とは
食器用洗剤や石けんは、アニオン界面活性剤で、陰イオン(アニオン)の界面活性剤です。
親水基がマイナスの電気を帯びて、汚れを落とす働きをします。
洗顔剤やシャンプーで使われているのも、アニオン界面活性剤です。
カチオン界面活性剤とは
カチオン界面活性剤は、リンスやコンディショナーに使われている界面活性剤です。
カチオン界面活性剤は、抗菌力や殺菌力があって、細菌の細胞膜を壊します。
親水基がプラスの電気を帯びていて、細菌を取り囲むのです。
それと同じように毛髪の表面も覆って、指通りをよくします。
しかし殺菌力は、頭皮にも良くないため、頭皮を荒らす原因になります。
そこで、カチオンフリーの、頭皮に易しいヘアケア製品が作られているわけですね。